2026/05/25

生まれた時に呼吸はできあがっている





───  横隔膜は、吸う専門の器官なのですか?

塩澤 はい。息を吐くときは腹部で圧力をかけて、横隔膜が上がるサポートをしています。だから本当は「お腹で吐く練習(腹式呼吸)」をしないと、人はまともに息が吐けないのです。吸う息にくらべて、吐く息がどうしても浅くなります。

───  「現代人は呼吸が浅い」と言われますが、それも関係していますか?

塩澤 もちろん関係しています。ですからヨーガで「お腹を意識して呼吸する」とか「吐く息を長くする」ことは、健康面でも役に立つのです。「赤ちゃんの息に帰る」と言いますか。
 人間は、赤ちゃんのとき楽に息をしています。完全な腹式呼吸です。泣くことだってそうでしょう?お腹をちゃんと締めないと、あんなにギャーギャー泣けませんよ(笑)。赤ちゃんが泣くことは、「お腹で息を吐いている証し」でもあるのです。

──  赤ちゃんが泣きだしたときのパワーはすごいですよね。誰にも止められない(笑)。

塩澤 赤ちゃんは横になっているので、お腹を呼吸だけに使うことができますが、立つようになると、体を支えるなどほかのことにも使うようになります。呼吸だけにエネルギーを費やすことが、できなくなってくるのです。

──  大人になるにつれて、息がしづらくなってくる?

塩澤 そうなのです。ですからヨーガや瞑想で「お腹を開発する」ことは、「赤ちゃんの息に帰る」ことと言ってもよいでしょう。





書籍『いのちがひらく 原初のヨーガ」(塩澤賢一・著 新泉社) P142より抜粋。









2026/05/18

ハタヨーガの生命線・シャバアーサナ


 


(脚のパワンムクタ・アーサナが終わった後)

「シャバアーサナ」で確認しましょう。脚をほどいて、腰幅よりやや開き、ゆっくりと両脚を前に伸ばしていきます。そこから仰向けになりますが、いきなりドサッと寝ないでください。静かに骨盤から床につけていきます。そして背骨を下から順に、しずか〜につけていきます。背骨は「鎖」です。床に鎖をおくように、そっと置いていってください。腰、背中、首、後頭部までついたら、仰向けになります。目を閉じて。関節に意識が行き渡ります。

 最初につま先を意識してごらんなさい。何かが、つま先に向かって流れていきます。感じますか?これがプラーナ ヴァーユ、生命エネルギーの風です。まず意識することでプラーナ が流れ、それから血液がやってきます。よいですね?意識した瞬間に流れる風が、皆さんにとってうれしいはずです。

そこから足首、膝、股関節と上がってきてください。パワンムクタ・アーサナで動かしたところに意識を向けてください。何か流れてきませんか?はい。風が渡りました。これがハタヨーガの生命線です。




書籍『いのちがひらく 原初のヨーガ」(塩澤賢一・著 新泉社) P153より抜粋。




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